初恋
警備員室には葵しか居らず、毛布に包まって暖かいお茶を飲んでいた。



「葵!」



紫月の姿を見ると湯飲みをテーブルに置き駆け寄ってきた。



「紫月!ごめんなさい・・・・」



紫月の胸に顔を埋める。



身体が小刻みに震えていた。



「葵、心配かけさせないでくれ・・・」


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