初恋

お散歩

葵は部屋を出たものの一人になるとつまらなかった。



ぶらぶらとロビーを歩く。



ロビーに土産物屋があった。



後で紫月と一緒に見たいな。



「お嬢様?どちらへ行かれますか?」



声をかけてきたのは最初に出迎えた女将だった。



葵のおばあちゃんと言ってもいい位の年だが綺麗に化粧しクリーム色の着物を着た女将は気品があった。



「え・・っと、お散歩に行こうかなって」



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