初恋
「後ろ向いて」



後ろを向いた葵の帯に手を差し入れる。



はらりと帯の先が畳に落ちる。



「し、紫月?緩めてくれるって・・・」



紫月の方へ向こうとするとそれより早く、後ろから紫月の腕が葵の身体に回った。



「葵・・・もう限界なんだけど」



限界って・・・・?



葵の首筋に紫月の唇が触れた。



「っ・・・あ・・・・」



身体の中にピリッとしたものが走り思わず声が出てしまう。



< 219 / 404 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop