初恋
葵は自分から首を伸ばして紫月の唇にキスをした。



すべてが愛しくてすべてが欲しかった。



紫月は葵の華奢な身体を抱きしめると浴衣をゆっくり脱がせていった。




~~~~~~~~~



久しぶりに昼寝をした紫月は葵の身体を抱きしめたまま目を開けていた。



うるさかったせみの声も今はしない。



虫の声と葵のかすかな寝息が聞こえるだけだ。



葵を自分のものにやっと出来たせいか心が落ち着いていた。



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