初恋
華奢な肩をゆっくり撫でる。



すると葵が「う・・ん・・」と言って自分の腕の中に擦り寄ってくる。



部屋の中は程よい冷房がかかっている為寄り添っていても暑過ぎるという感じは無い。



せっかく露天風呂のある部屋なのにと紫月は悪戯心が芽生えた。




布団から抜け出すと葵を抱き上げて露天風呂へと続くガラスの扉へ向かう。



それでも葵は目を覚まさない。



紫月はそっと葵の身体を抱いたまま湯船の中へ入った。




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