初恋
「そこに座ってて」



そう言うと書斎の奥の部屋に消えた。



紫月の書斎に初めて入った葵は驚いた。



本が壁一面にあってすごい書物の量。



「紫月が全部読んだのかな・・・・?」



そんな事を考えていると紫月が戻って来た。



ゆっくりとした足取りで葵の隣に座る。



「葵」



「そんなに真剣な顔をしてどうしたの?」



葵は小首をかしげる。



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