初恋
「顔を見せて?」



紫月の肩で葵が首を振る。



「ひどい顔をしているから嫌・・・」



「泣いた顔も可愛いよ キスがしたい」



紫月は葵の髪を優しく梳くと手の甲で涙を拭いた葵が顔を見せた。



「これからはずっと守るから安心して」



葵の不安をわかっていた紫月。



「うん、ずっとずっと傍にいてね?」



葵が甘えたような声で言う。



紫月はゆっくり葵に頭を近づけると唇が触れるか触れないかぐらいの位置で止まった。



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