初恋
それから電話の多さに葵は驚いた。



多忙な紫月は携帯の電源も切る事が出来ないらしい。



さっきの電話はスペイン語で話していたし、今はイタリア語だ。



紅茶を一口のみ、手帳を見ながら話している紫月を盗み見る。



休まる時があるのかな・・・


疲れていないといいけど・・・



「どうした?」



電話はちょっと前に終わっていたらしい。



ぼんやりと考え事をしていた葵に声をかける。



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