初恋
なんとかホットミルクを飲みながら、トーストを口にした。



今日から期末考査。


葵はいつものように車で送られて学校へ行った。





試験が終わって廊下に出る。


気分は最悪だ。


みんなの声がわんわんと耳に響いて痛く感じる。


立ち上がると目が回っている感覚だ。


ふらふらと重心が取れない。


「葵さん!」


後ろから恭臣に声をかけられて葵は振り向いた。


「恭臣くん・・・・」


「試験どうでした?理事長がいないからたっぷり勉強が出来たんじゃないんですか?」


どうして紫月がいなかったらたっぷり勉強が出来るのか知りたい。


聞こうとした時、身体が恭臣の方にふらついた。




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