初恋

悪夢2

(あと1週間も紫月に会えないんだ・・・・)


あたしを助けてくれるのは紫月だけなのに。


葵は両腕で自分の身体を抱きしめた。






トントン


ドアがノックの音に返事をすると貴子が入ってきた。


トレーの上に葵の好きなシーフードドリアが湯気を立てている。


「お昼をお持ちいたしました お勉強をなさっているのでお部屋の方がよろしいかと」


「貴子さん、ありがとうございます」


今の葵は動くの大儀だった。






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