初恋
屋敷に着くとすぐにベッドに横にならざるおえなかった。


榊と貴子に厳しく言われてしまったから。


首元まで掛け布団をかけられる。


「傍にいますから今は眠ってください」

榊に言われて眠れそうな気がした。


薬も飲んだし、悪夢を見ない気がする。



頷いて目を閉じた葵を見てから榊は携帯を取り出した。


<紫月には絶対に連絡しないで!>


車の中で葵は紫月に連絡する事を拒んだ。


眠った葵の寝顔を見て難しい顔になる。


(知らせるべきか・・・この事が後で紫月にわかったらあいつは怒るだろう)


それがわかっていたが榊は携帯を閉まった。


< 275 / 404 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop