初恋
クリスマスが終わり数日が経つと、紫月はやっと7日間休みになった。


今日は大晦日。


葵は上機嫌で紫月の部屋を掃除していた。


何もやる事がなく葵は暇だったから。


スクエアーカットの白いセーターと赤と白のチェックのスカートを履き、エプロンをした葵の首にはハート型のダイヤのネックレスが揺れている。


紫月からのクリスマスプレゼントの一つだ。


クリスマスプレゼントを紫月はたくさん用意してくれていた。




「葵、部屋の掃除はメイドに任せておけばいい」


部屋に入ってきた紫月が窓を拭いている葵に言った。


「そんな薄着でベランダに出たら風邪を引くぞ?」


窓が全開で葵は夢中で窓ガラスを拭いているのだ。



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