初恋
紫月の隣に座った葵は顔を良く見たいとじっと見つめる。


榊に殴られた頬が少し赤い。


「葵、どこか変かな?」


じっと見つめられて紫月が真面目に聞く。


「え?ううん だって・・死んだと思ったんだよ すごくうれしいの」


そう言うと紫月の腕に腕を絡める。


「あぁ・・・本当にごめん」


もう一度紫月は葵に謝った。


「話してもらおうか?」


まだ腹を立てている榊が冷たい声で促した。



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