こうなったのは、アイツのせい。
訂正。全然いい日じゃないわ。
奈津に何かあったのは見ればわかる。
でも、踏み込んでいいのか踏み込んじゃだめなのか分かんない。
こういう時は……
「佳奈ー!どうしよー!」
佳奈に頼るしかないわ。
事の流れを話すと、
「なるほど。で、海月はどうしたいわけ?」
「あたしは……奈津の悩みを聞いてあげたい。あの目は多分泣き腫らした目だから。でも、聞いていいのか分かんない。」
「なんで?いつもガツガツ人の領域に入るのは海月の得意分野でしょ?うじうじしてないで、行ってきな。」