鈴蘭の秘め事
燈を見つけて

放課後、教室で適当な挨拶を交わした後に職員室の前を通り、薄暗い渡り廊下の途中にある生徒会室へと向かう。

俺が女子から告白される最もな理由は、生徒会長という役職なのかもしれない。

先月に行われた生徒会長、副会長選挙と称された形だけの選挙に俺は参加した。

生徒会長候補は、俺一人。
副会長候補も一人。

賛成か反対の二択だが、別にやりたい人にやらせておけばいいというのが大方の意見で、俺の事が大嫌いな奴が反対に1票投じたとしても、成り行きに掻き消されて俺は晴れて生徒会長になった。

正直なところ、面倒な事ばかりだが、今日という日だけは生徒会長であることにラッキーだというポジティブな感情を持った。

部屋に入るなり、早速3年生の名簿の鈴木の人を片っ端から確認した。

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