【青・超短編】別れの曲
一目惚れだった。

それは愛する義弟ウーシャ(石山のおばちゃんから貰った私と姉のシロとシロは圧死と溺死したが妹の本名はクロと言いやがてブブさんと呼ばれて私にウーシャと改名された亡き母と青空を共有し、二度目の骨折時に侵入した野良のシャム猫に食いちぎられ、安楽死も葬儀もできなかった大切な)という手乗り文鳥のとの出会いからだろか?
それともショッピングセンターで出会い亡き母に姉と懇願して与えて貰ったピーコ(ブランコを漕いでる姿に衝動を抑えられなかった)という荒桜文鳥と生きてきたからだろうか?
あるいは一年間恋するふりをして、もし私がコルダよりも本当に恋する事ができたら、好みのウゴ雛文鳥ではなく、鮮やかな赤と黒とグレイの成鳥でも君を恋すると賭けをした、内気な桜文鳥のりっぴーと最初で最後の親友になれた(一緒に高校に通いたいと切ない思いを味わった)と思ってたからだろうか?



わからない。

だが私は単身赴任で寂しい思いをしてた。精神的に仕事で追い込まれてたからか?松吉という雛文鳥を堺東の高島屋で衝動買いし、私が無理な時は実家にさし餌を依頼して、原因不明で亡くした為だろうか?



きっとそうだろう。
私は松竹梅という手乗りを飼おうと、羽衣の鳥獣店で二羽のウゴ雛文鳥と出会った。それが一目惚れだった。

もうすぐクリスマスという時期に休暇が有るため、私は一羽の竹の名をかざりウゴ雛文鳥の翼に青のマジックで記しを入れて貰い、手乗りを育てるのが得意な女将に引き取り依頼をした。無知な私はその時、梅の名をかざる為に小桜インコの欲しかったゴールデンチェリーが入手出来ない為、ルチノーの雛も一緒に依頼した。



そして私は中安井のマンションの五階の一間に二羽の雛鳥をさし餌しながら、桜文鳥の彼と小桜インコの彼女が一人餌になる様に、さし餌を続け、遊び、寝かした。竹三と梅作は問題なく、一人餌に以降した。

それからは洗濯紐を張って、選択物を取り込んでから、私達はわずかな触れ合いを味わった。



竹三は私好みの中雛文鳥から美しい、私好みではない成鳥に育った。梅作も立派な成鳥に育った。

だが、私の留守中竹三の尾羽がシンクに落ちていた。手のひらで水浴びした時の物ではない。私は安物のマンションの鍵に恐怖を覚えながらも、竹三と梅作の私の仕事中の寂しいを紛らわす為、雑誌「アニファ」の里親募集をしていた、神戸の鳴きローラカナリヤの飼い主から
< 1 / 7 >

この作品をシェア

pagetop