その恋、逃亡中。

2.




その夜、信二がくるみの部屋へ来たのは、11時過ぎであった。

しかし、これまでの彼のように、遠慮深げのノックをせず、いきなり、からだ全体をぶつけるようにして、ドアを開けた。


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