黒猫系男子にご注意です


キツい香水の匂いを漂わせて、ニヤニヤしている。



気持ち悪い...



流石のわたしも、これはまずいと頭の中で警報が鳴る。



「あれ?
もしかして、この子...スズラン姫?」


「お、ほんとだ。
噂通り、めっちゃ可愛いじゃん。」



「へ〜え?
なんか、こういう男に免疫なさそうな子、めちゃくちゃタイプなんだけど。」



「しかも、なんかふわふわしてるし!」




そう言って、わたしの髪をさわってくる。



「い...やっ...」




身長の低いわたしは、背の高い先輩たちに囲まれているせいで、逃げることができない。




「は、離してくださっ...いっ...」





< 103 / 461 >

この作品をシェア

pagetop