黒猫系男子にご注意です
Chapter☆*゚3
意地悪だけど、ドキドキします
「きゃっ...!」
ぐいっと腕を引っ張られて、後ろからふわっと抱きしめられた。
このぬくもりは...
「先輩、この子、僕のなんですけど?」
表の顔と優しい言葉で喋っているのに、相手を威圧するような低い声。
「蓮...夜くんっ...」
怖くて、抱きしめられた腕にしがみつくと、それに応えるように、蓮夜くんの腕に力が入った。
「えっ!?猫王子とスズラン姫って、付き合ってんの!?」
「てか、猫王子相手だったら、別に勝てるんじゃね?ケンカとかしなさそうだし」
先輩たちはぎゃはははと笑っている。