黒猫系男子にご注意です
「それと、今後一切、蘭音に近づくな。もし、またそんなことがあったら、先輩だろうと容赦しねえから。」
「さっさと消えろよ、ゴミが。」
最後に今までよりもっと低い、声でつぶやくと
「ひ、ひぃぃぃぃ!!!」
先輩たちは、震えながら、わたしと蓮夜くんに頭を下げると全力で逃げていった。
「はぁ...やっと行った」
蓮夜くんがわたしから離れる。
こ、怖かった...
ガタガタ
わたし、震えてる...?
胸の前で両腕をクロスするように、自分のからだを抱きしめた。