黒猫系男子にご注意です
俯いていた顔を上げると、蓮夜くんは眉を寄せる。
「なに、お前、怒られたいの?」
蘭音にそんな趣味があったとはな〜?
そうか、そうかと、
わたしをからかう。
「なっ!
ち、違いますっ...!」
わたしにそんな趣味はないよ...!
必死で否定しているのに
顔赤いけど?
わたしの顔を見て、またクスクス笑う蓮夜くん。
ち、違うって言ってるのにっ、、!
それに、顔が赤いのは抱きしめられているからでっ...!
「あの...いい加減、離れて...」
これ以上は、わたしの心臓が持たないっ...
身体を離そうとするけれど、さらにギュッと抱きしめられてしまった。