黒猫系男子にご注意です
「あの...蓮夜くん?」
急に黙ってしまったけど、どうしたんだろう?
それに、離れようとしても、さっきより力が入ってて離れられない。
「このままで聞いて」
「は、はい...」
わたしの耳に直接注ぎ込むように、囁いてくる。
低いけれど、心地いい声になんだかくすぐったい。
「さっき、怒ってないって言ったけど、前言撤回で。俺、やっぱり怒ってるわ。」
「ええっ!!
やっぱり...」
シュンとうなだれるわたし。