黒猫系男子にご注意です
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19時も過ぎて、辺りはすっかり真っ暗。
図書室を出て、2人で廊下を歩く。
「怒ってないとはいえ、本当にごめんなさい。
こんな時間になってしまって...」
「俺は別に大丈夫だから。
さっきも言ったけど、蘭音の可愛い寝顔、見れたから寧ろ俺得だけど?」
「そ、そうですか...」
さらっとそんなこと、言えるなんて...
意識しちゃ、ダメっ...
蓮夜くん、何回もわたしのこと、可愛いって言ってくれるけど、、
お世辞にも程があるよ...
猫王子なんだし、女の子みんなに言ってるに違いない。
うん、そうに決まってる。