黒猫系男子にご注意です
周りの女の子たちにバレたらなんて言われるか...
想像するだけで、身震いしちゃう。
おそるおそる、廊下を確認すると
ふぅ...良かった...
誰も聞いていないみたい...
誰もが猫王子に夢中でこっちを見てる子はいなかった。
「もう、声が大きいよ、咲華〜」
心臓、止まるかと思った...
「アハハ、ごめん、ごめん。」
__________キーンコーンカーンコーン。
「じゃあ、また後でね!」
咲華が自分の席に戻って行くと、すぐに担任の先生が入ってきてホームルームが始まった。
それにしても、猫王子かぁ...
先生の話を聞きながら考える。
ま、クラスも違うし、関わることなんてないし
関係ないよね!!
だけど、この時思いもしなかった。
咲華の話をあの人が聞いていたなんて...