黒猫系男子にご注意です
「は?」
「え?」
違うの?
な、なな、なんか、すごい眉間にシワ寄ってる...っ!
「えーと、猫助じゃ...」
「お前さ、ふざけてんの?」
すっごい低い声でわたしを睨みつけてくる猫助。
えっ、猫助じゃ、ない!?
わたし...間違えた?
って...ああっ!!
「ね、猫王子!!」
やっと思い出せた!!
「あーたーりー。」
そして、ゴホンと咳払いをすると、わたしが座っている机に手をついて、ずいっと顔を近づけてきた。
ち、ちか...いっ!!
なんでこんなに近いの...っ!
顔が赤くなる、のとは反対に青くなるわたしの顔。
恥ずかしさ、よりも恐怖の方が大きい。
だって、こんな整った顔立ちしてる人、見たことないんだよ?
じっと見てくる視線に耐えきれず、下を向こうとすると
「僕と友達になろうよ!」
まぶしすぎる笑顔と共に、謎の提案が降ってきた。