黒猫系男子にご注意です
「うん!
そしたら、蘭ちゃんと…"あの”有名な猫王子が一緒にいるんだから、
びっくりしたよ」
俺の方へ視線をずらして、
"あの”
と、わざとにしか聞こえないほど強調する犬飼。
「あ、あ、あはは…」
さっきの俺の犬飼に対する嫉妬の件があることもあり、
どうしたらいいのかと、しどろもどろで苦笑いを浮かべる蘭音。
対照的に、自分でも分かるくらい真顔な俺。
今絶対俺、表の顔できてない自信あるわ