黒猫系男子にご注意です
ダメ、ダメ、しっかりするのよ、蘭音!!
両頬をぺちっと叩いて、前を見る。
せっかく咲華がわたしのために可愛くしてくれたんだから。
自信持たないと!!
結論は蓮夜くんにでも聞けば、分かるかな?
でもこんなこと聞いておかしな女だと思われないだろうか。
そして再び思い出す、蓮夜くんのことば。
あれが冗談なんかじゃなくて、本当のことだったら、いいのに。
あれ、わたし、今なんて…
これって…蓮夜くんのこと、
そんな思いを抱えて、昨日のことを思い出しながら、待ち合わせ場所へと走り出した。