黒猫系男子にご注意です
「じゃ。」
そう言い放ったあと、
蓮夜くんは呆然とするわたしの肩を抱いて、犬飼くんの横を通り過ぎる。
「ふうん、そういうことか~」
「は?」
犬飼くんはニッと笑って、わたしと蓮夜くんの前に先回り。
「ま、今日見たことは黙っておいてあげるよ。」
やっぱり、さっきの…み、見られてた…っ!
一連のことを思い出し、また顔に熱が集まってくる。
「じゃあ蘭ちゃん、また月曜日に!」
そう言って、わたしにはニコッと笑いかけ、
蓮夜くんには一瞬鋭い視線を向けて、手を振り帰っていった。