黒猫系男子にご注意です
「えっと...?ね、猫王子ですよね..?」
壁を背にして立っているわたしの顔の横に手をついて、見下ろしてきた。
「そうだけど?お前、バカ?」
バカ!?
これでも毎日勉強頑張ってるんですけどっ!?
って、そんなこと、言ってる場合じゃなかった...
「や、やっぱり...」
わたしの心を読み取ったのか、猫王子はふっと笑った。
「そう、お前の言う通り。
これが、俺の本当の姿。」
真実はわたしの思っていた通りだったよ、咲華!
これは明日絶対に咲華に報告しないと!
「お前、デカい声で話してただろ?」
デカい声?