黒猫系男子にご注意です



「ひゃっ…、!」



びっくりして、思わず声をあげると




「ったく…、どうしてくれんの?」




「え…!?」




目を細めて、睨んでくるその顔は、怖いどころか、むしろ甘さを帯びていて。



「せっかく余裕見せなきゃって思ってたのに。
かわいすぎるお前が悪い」



「え、え…!?」




「もう、黙れよ。

キス、したい」







” 好きだ、俺と付き合って ”





唇がふれるその直前に囁かれた、その言葉は



落ちてくる熱と一緒にわたしの耳に吸い込まれていった。






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