黒猫系男子にご注意です
もう無理だと、目で訴えるけれど、
「どんだけ我慢したと思ってんの?
そう簡単には離さない」
熱のこもった瞳で射抜かれ、
息をつく間もなく、また塞がれた。
「ひゃぁっ…、」
額、頬、耳、にも熱が落とされ、
ピクっと声を上げれば、
「あー、もうほんと好き。
好きすぎて、どうにかなりそう」
と、囁かれ、
甘い...溶けそうだよ、蓮夜くん...
甘すぎるその空気に、わたしはいつのまにか意識をとばしてしまっていた。