黒猫系男子にご注意です
「落ち着いたか?」
「うん...」
蓮夜くんがお母さんに頼んでもらってきてくれた、濡れタオルを目に当てる。
「じゃあ、今までのこと、包み隠さず全て話せ」
「うっ...は、はい...」
ベットから起き上がったわたしの隣に
蓮夜くんは腰かける。
わたしは話し始めた。
写真のこと、メモのこと、美術の絵のこと。
嘘をついて、蓮夜くんを遠ざけたこと、
誰かにつけられていたこと。
誰かに見られている思ったら、ギュッとされたり、手をつなぐのを拒むしかなかったこと。
蓮夜くんと別れたら、それが全ておさまると思ったこと。
その全部を。