黒猫系男子にご注意です
蓮夜くんの姿を見送って歩き始める。
スタスタ...
後ろから聞こえてくる、足音。
あたしが少し早歩きになっても、一歩の歩幅が大きいのか、あちらは普通に歩いているようだ。
スタスタ...
その足音がどんどん迫ってくるのが分かる。
あ、これは...
そう思った瞬間、耳元で聞こえた低い声。
「別れろって言ったのに、聞かないからだよ?」
キラリと何かが光って、それがカッターだと分かった瞬間。
ドサッ!!
その人物がいきなり倒れた。