黒猫系男子にご注意です
「その2人目の子、蓮夜に告ったんだよ」
颯が苦笑いで肩をすぼめた。
その事実に蘭音は
「えっ!?」
と声をあげた。
そう、俺もその子の写真を見せられて思い出したのだ。
彼氏の束縛がひどすぎて、もう限界だと。向こうが勝手に打ち明けてきたの話なのに、俺が相談に乗ってくれたと勘違いして、付き合ってほしいと言われたことを。
もちろん、断ったけど。
「それで、思ったんじゃねーの?
蓮夜がいたから、自分から離れていった、その子を奪われたって」
そんなもん、1番の原因が束縛なのに、バカみてえと奏雅はつぶやいた。
「だから、蓮夜にも同じ苦痛を味わせようと、蘭音ちゃんに近づいて、別れさせようとした」