黒猫系男子にご注意です
「ひどいことに、1人目の子が犬飼と別れて他の男と付き合い始めたとき、今回みたいに、傷つけて無理矢理別れさせた」
狂ってる、颯も吐き捨てるように言った。
その瞬間。
「ふふっ、はは...あはははは!」
ずっと黙っていた犬飼が気味悪げに笑い出した。
「な〜んだ、そこまでバレてたのか〜」
その声に俺は蘭音を、奏雅は上原さんを、颯は西野を守ろうとして、逆に守られる体勢になる。
「だって...、だって、仕方ないだろ!!??」
目は血走り、頭を振って大声を上げる。