黒猫系男子にご注意です


笑い続けていた声が途端に、ピタッとやむ。



「は?
俺が、可哀想なやつ...だと?」



「そうだ。同情する気も起きないくらいのな」



顔を歪めて、嘘だ、嘘だと繰り返すそいつに、




一気に畳み掛けるように、俺は告げる。



「好きだの、愛してるだの、言ってるお前は大きな勘違いをしてる。」



「お前のは、“愛”でも、“恋”でもない。

……ただの、“自己満足”なんだよ」



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