黒猫系男子にご注意です
「自分が1番可愛い、可哀想そうだと思ってそんなことをするお前の元に戻ってくるやつなんて、1人もいない。絶対にな」
未だ信じられないなのか、嘘だ嘘だと言いながら、ズルズルと座り込んだ犬飼に“ あるもの”を見せる。
「これ、なんだと思う?」
「そ、それは...っ!」
「さっき、西野をカッターで刺そうとした動画。今からこれをどうすると思う?」
「やめろ...、やめろ...」
手を伸ばしてスマホを取ろうとしてくる犬飼を見下ろしつつ、にっこり笑う。