黒猫系男子にご注意です
「ざんねーん、時間切れ。
正解は、これを学校に送る、でした〜」
あ...俺、今とてつもなくヤバい顔をしてる自信あるわ。
「お前のこと、ここで殺っちゃってもいいんだけど、可愛い可愛い彼女がいる目の前で、そんな野蛮なことはできないからやめとくね?」
「代わりに、間接的に、社会から抹殺してあげるよ」
と、俺は最後の“ 送信しますか? ”の画面を見せる。
「や、やめてくれ...やめ...っ」
顔をグシャグシャにして懇願してくるその顔は、俺が1番見たかったもの。
せいぜい思い知ればいい。
お前が手を出そうとした人の隣にいるやつが、どんなに恐ろしいのかということを。
「お前の言うことなんて、聞くわけないじゃん。
じゃ、バイバーイ♪」
やめろぉぉぉぉぉー!!!
近所迷惑になるくらいの声をあげる犬飼の前で、
後に蘭音から、あれほど恐ろしい笑顔はかつて見たことないと言われるくらい、にっこり笑って俺は送信ボタンを押してやった。