黒猫系男子にご注意です


「それは、わたしのセリフだよっ...!」



「わたしだって、まさか...“あの”有名な猫王子がいるなんて、思わなかったんだもん...」



振り向いて言い返せば、蓮夜くんは口角を上げて言った。



「へぇ、言ってくれるじゃん?」



そのまま近づいてきた顔に、そっと目を閉じた時。



「あれ?
この部屋ってもしかして...」



聞き慣れた声が聞こえてきた。




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