黒猫系男子にご注意です
ニヤリと笑った蓮夜くんを横目で見つつ、
「じゃあ...、蓮夜くんはカフェオレで」
真っ赤な顔を隠すように言うと、
「分かってんじゃん」
満足気に笑われてしまった。
意地悪だけど、時々胸やけがするくらい、甘い。
本当に、カフェオレみたい...
まさに、蓮夜くんのイメージにピッタリだ。
「蘭音ちゃん、可愛い...」
「あれ、ほんとに蓮夜か...?」
「ありゃ、蘭音ちゃんにベタ惚れだわ」
「蓮夜、アイツどうした...?」
4人がそう言ってことなんて、蓮夜くんで頭がいっぱいだったわたしには全く聞こえていなかった。