黒猫系男子にご注意です



「お、泳いでないです...っ!」



カァッと恥ずかしくなって視線を下げる。



すると猫王子はわたしの目の前に歩いてきたかと思うと、わたしの顎を親指と人差し指で持ち上げた。



「へぇ?そんなこと、言っちゃうんだ?」



「っ...」



「お前、今日の昼休み、目逸らしただろ?」



目を細めて、わたしの顔をじっと見る。


や、やっぱり気づいてた!?



「あ、あれは...」



とまた口ごもるわたし。





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