黒猫系男子にご注意です
「なーんてな、慌てちゃって
可愛いな、蘭音?」
「きゃっ!」
また耳に息をふきかけられた。
パニック状態になりながら、耳を押さえる。
「それに、な、ななんでわたしの名前...」
距離を取ろうと会話を必死にはぐらかそうとするけれど、1歩離れれば、また1歩とどんどん近づいてくる。
「さぁ?なんでだと思う?
それより...耳まで真っ赤だな?」
ニヤッと笑って耳を指さす。
「そ、それは、猫王子のせいだから...」