架空ナル世界デ死ノゲーム
そう思って、瞳に力強さを宿した鞠さんと目を合わせて、頷く。
『みんなで集まって、話がしたいです。リンヤ君の部屋に集まって下さい』
簡潔に打って、一斉送信をした。
…あとは待つだけ。みんなを信じるだけ。
鞠さんは真っ直ぐ前を向いて、諭すように…自分に言い聞かせるように、呟いた。
「みなさん、集まったばっかりですけど、きっと…大丈夫です。来てくれます。……信じて待つことしか、今はできません」
男の人の悲鳴は、もう聞こえなくなっていた。
その声の主を知ることはできなかったけど、みんなが集まれば、きっと分かる。
そして、現状をかえられるはず。