架空ナル世界デ死ノゲーム
「星君!」
パタリとドアを閉めて入ったのは、西日星君。
床に座ると、何故かこっちを見てきて…目線があった。
「あの、どうかしました?」
何だかいたたまれなくなって聞いてみると、星君は少し視線をそらした。
何か言いにくそうに口をもごもごさせていたけれど、観念したように言う。
「実のところ、罠かもしれないと思っていた。だけどよくよく考えてみれば、武器を捨てられるような奴が罠なんて卑怯なマネ、しないと思い始めた。実際していなかったしな。疑って悪かった」
ぺこりと謝る。
何だ。そんなことか。
…なんか、謝られてばっかりだなぁ。
クスクスと笑いながら、気にしていないことを伝えた。