架空ナル世界デ死ノゲーム
するとリンヤ君の態度が気に入らないのか、大地君は彼を睨みつけた。
険悪な雰囲気が漂った。
————と。
ドンッ!!
壁を叩いたような音が、響いた。
音のした方に目を向けてみると、冬李さんがこっちを思いっきり睨んでいる。
「ケンカするためにここに来たのなら、あたし、ここ出で行くんだけど?こんなとこにみんな集まってたらすぐ見つかりそうだしな」
そう言って立ち上がってしまったので、リンヤ君も大地君も怒りの矛をおさめてくれた。
彩音さんの方を見て、説明を仰ぐ。
彩音さんは頷いて、咳払いをしてから話し始めた。