架空ナル世界デ死ノゲーム

 刀を抜いて、クラハシの喉にぴったりとつきつけた。



「あなたは一体何がしたいの?」


 答えない。


「何が目的で、私たちにこんなゲームをさせているの?」


 これも答えない。


 本当に、心の暗い奥の奥のところが、怒りに染まっている。



 ちらちらと、死んでしまったであろう合瀬原さんの顔が浮かぶから。



「思いどうりにはさせない。あなたが何を望んで、どうしてほしいのか知らないけれど…私は、私が生きれる限り生きるから」


 
 クラハシはそれでも困った様なそぶりは見せない。


 あろうことか、刀に手を伸ばして、掴んで……刃を折る。


「……!?」


 真っ二つに折れた銀色の刃が乾いた音を立てて床に落ちた。



 ありえない。



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