架空ナル世界デ死ノゲーム


 内心驚きながらも、顔には出さず振り向く。


 そこにいたのは、申し訳なさそうな顔をしている結記と、不機嫌そうな明城さんと、困り顔の鞠。



 明城さんは近くにあった椅子にどっかりと腰を掛ける。


 その動作を無表情で見送りながら、用件を聞いてみる。



「何か用?」


 結記は少し迷ってからおずおずと口を開いた。



「僕の不手際で、大地君が死んでしまいました。今謝っても、大地君は帰ってこない。そんなのは分かっています。だから…だからこそ」








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