架空ナル世界デ死ノゲーム

 
 不安もある。それはみんな同じなんだ。


 ゲームのたび足がすくんで、体が震えて、明日がある保証さえないから、みんな血眼になって生きる。



 私だってきっと、似たようなものだ。


 だから私は、足掻き続ける。



 命の限り生きて、必ずこんな腐ったゲームをさせたクラハシを満足させない。



 笑みを浮かべた結記が差し出した手を、ギュッと握った。


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