架空ナル世界デ死ノゲーム

 彩音さんの近くに座っていたネックレスとかをつけた、いかにも元気でチャラそうな男の子が、立ち上がって自己紹介をする。


「…オレ、神壱利太(カミイチ リタ)!18歳!凶器は爆弾!よろしくなー♪」


 にこにこ笑いながらそう言う利太君は、話しかけやすそうな人だと思った。


 次は、その近くにいた髪の毛をクルクルに巻いた、可愛らしい女の子。


 大きな瞳で、まるで子犬のような愛嬌があるように思える。


「はぁい、次、姫ね?域姫子(イキ ヒメコ)16歳だよぉ。武器?凶器?まぁ、何でもいいんだけどぉ…トンカチ?って…姫に似合わなぁ~いっ!あはっ」


 クスクスと笑いながら語尾を伸ばしている女のに対し、目つきの悪い男の子は「うぇ」と舌を出している。

 
 とある女の子に至っては、小さな声で「キモ…」とか言っている。






 




 
< 6 / 81 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop