架空ナル世界デ死ノゲーム
1回目とは打って変わって、難しさを感じないゲームに、何となく違和感を感じた。
ほかの人たちはみんな、大丈夫なのかな…?
そんな不安を抱きながら、再び探し始めた。
【リンヤside】
1階の食堂の扉を開けた。
ムワリ、と冷たい風と食堂独特のにおいが押し寄せる。そのにおいと風に顔をしかめながら乱暴に漁り始める。
俺の後ろで、何やら慌てたような顔をして…湖沼が言った。
「あ、あの、もう少し丁寧に…割れてしまいます」
そう言って、湖沼もキッチンの方に足を運んだ。
ちっ。見つかんねー。
半ばヤケになってポットの中を漁り始めた。
3個目のポットを開けた時。
そこで、キラリと何かが光る。銀色に光るそれは奥の方にあって、取りにくい。
逆さまにしてふったら、カラン、と乾いた音をして何かが落ちてくる。
それを拾い上げると…銀色に光っている小さな鍵。